玄米の栄養素
そもそも玄米とは
元々は玄米に親しみが深かった訳ではない現代社会。だからこそ白米と玄米は別の種類の米であると思ってらっしゃる方もいるかもしれませんが米も玄米も元は同じ。では、米と玄米はどう違うかと言うと、精米の方法。元々米は殻に包まれています。この殻つきの状態の米を籾(もみ)と言います。そして、籾の殻を除去することを籾擦りと言います。このようにして籾摺りした米が玄米です。籾摺りした状態の玄米もぬか層に包まれており、更にぬか層を取り除いたものが精米です。そして精米された米が白米の状態なのです。
玄米の栄養素ってご存知ですか?
玄米はビタミン・ミネラル・食物繊維を豊富に含んでおり、人間が健康を保つために必要とされる栄養素をほとんど摂取できるため、完全栄養食と言われています。
栄養バランスのとれた食事の例として、「1日30品目以上」と言われることがありますが、これはあくまでも白米を主食にした場合のことです。逆に言えば、白米を主食にした場合には、1日30品目以上の食品を摂取しなければ、健康を維持する為の栄養素が不足するということです。
玄米を主食にした場合にはその必要はありません。昔の人が、「一汁一菜」でも健康でいることができたのは、玄米を主食にしていたからなのです。それほど玄米には必要な栄養素が含まれているのです。
では具体的にはどんな栄養素が含まれているでしょうか。
玄米は他にも多くの栄養素を含んでいますが、代表的な栄養素は下記の様になります。女性のアンチエイジングや健康維持には欠かせない栄養素ばかりです。
1.食物繊維
玄米特有の不溶性食物繊維は超の運動を活発にし、便通を良くする効果。便通が良くなることで老廃物が効率よく体外に排出され、体の内側からお肌を綺麗にします。
2.ビタミンE
若返りビタミンとも呼ばれ、なんと白米の1200%!ビタミンEは強い抗酸化作用があり、シミの原因と言われる活性酸素の増加を抑制する効果が期待できます。ビタミンCと一緒に取るとより効果的と言われています。また、血行をよくしてくれる働きがあるので、お肌の新陳代謝(ターンオーバー)を正常な状態へ導き、美肌へ導いてくれます。
3.ビタミンB1
ビタミンB1は、炭水化物(糖質)をエネルギーに変える時になくてはならない栄養素です。不足すると糖質を効率的にエネルギーに変えることができないため、疲労感や倦怠感・食欲不振を招きます。
4.カリウム
体内の余計な塩分を排出して利尿作用をもたらすことから「むくみ解消」に効果。また、むくまない体質をつくることで、シワの予防にも期待出来ます。
5.たんぱく質
細胞を生成するのに必要な栄養素で、お肌の生まれ変わり(ターンオーバー)には欠かせないものです。
6.葉酸
葉酸は赤ちゃんの脳や神経を作る大切な栄養素のひとつであるため、お腹の中ですくすくと成長する時期には、葉酸の需要量が高くなります。
7.リジン
子供の成長や発育に必要な必須アミノ酸です。
8.フィチン酸
「体内のお掃除人」とも呼ばれていて高い体内の有害物質を排出する働きをしてくれます。様々な食品添加物や有害な環境物質に囲まれている現代人にとって、とても有用な物質といえるでしょう。
9.フェルラ産
ポリフェノールの一種です。メラニン色素の生成を抑え美白に役立つ成分です。
10.ギャバ
血圧と自律神経の調整、血糖値の上昇を抑えます。他にも中性脂肪の増加を抑える働きや、肝臓、腎臓、すい蔵の働きを支える働きがあります。